永遠、というものがあれば

「小さい頃はよくこんな風に遊んだよね」


「陽菜はよく転んで泣いてたな?」


「私がカズくんにふられたのもここだったよね」


「…」


「私ね、初恋はカズくんで、もしかしたらずっとひきずってたのかもしれない」

私、絶対酔ってる。



「だけど、最近やっと卒業できたような気がするの」

ずっと下を見て聞いてたカズくんが口を開いた。


「気になる奴ができたから?」


「うん、多分」