永遠、というものがあれば

ん〜、どう言えばいいのかな?



あのね、



と言いかけた時、横を通り過ぎかけたおじさまが私に気づき、



「おぉ陽菜、来たか。元気そうでよかった。だが、家に時々帰る約束、忘れてるだろ」



すっかり忘れてた。



「ごめんなさい…」



「家の奴も早く一緒に買い物とかしたい。って言ってるぞ。ま、今日はゆっくり食べて行きなさい」



そう言って歩いてくおじさまの背中をみて、舞は



「あれって、社長さんじゃないの?もしかして」



「うん。で、黒田パパ」



「え゛〜!」



私が舞の肩を叩いて小声で、



「皆見てるよ。大声たてちゃダメだって」



って言ったら、舞は今度は小さめの声で



「大丈夫!その前から陽菜注目されてたから」



嘘っ!



慌てて周りを見ると、確かに何人もの人と目が合った。



なな、なんで?