えっと…。



なんかタイミングがつかめなくてしゃべれない。



と、陽斗は私の腕を掴んだまま片手でドアの鍵を閉めた。



それで私を引き寄せていきなりキスをした。



…っ?



初めからなんでこんなに激しいキスをするの?



ドアの磨りガラスからシルエットがぼんやり映ってるかもしれないのに。



だけど、私はすぐにキスの虜になっちゃって。



「…んっ、…ふ」



洩れる息の音が部屋に響く。



ようやく長いキスが終わり、抱きしめあっても、私達は荒れた息をしあってるだけで、しばらく言葉はなかった。



「さっき、ヒカリごめんな?」



ううん。



首を振るだけの私。



頭をくっつけた陽斗の心臓がドクドクいってる。



「いつもそばで守ってやりたいのに…」



呟く陽斗の声に顔を上げようとしたけれど抱きしめられる力が強くて、陽斗の顔は見れない。