永遠、というものがあれば

「みなさん。こんにちは〜!はじめまして〜!」



ヒカリさんの挨拶。



ヒカリさん、すごく綺麗。


さっき間近で見るのとはまた違う感じ。



MCはharuが喋ることはなく、そのまま次の曲へと進んでいく。



流れ出したピアノの旋律。


あ、この曲。今街でよく聞く歌…。



ヒカリさんの高音が気持ち良く響く、切ないラブバラードだった。



ヒカリさんは歌いながら、何度もharuに笑いかける。


隣の女の子達が



「やっぱりあの二人付き合ってるのかな」



と言い合う言葉が私の胸を突き刺す。



私が彼女なのに!



心の中で叫ぼうとしても、あのキラキラしたステージの上の人が本当に私の彼氏なのか、今の自分では自信がなくて。



曲をききながらぎゅっと服の裾をにぎりしめた。