「ねぇ、いつまで怒ってるの。
そもそもどうして久我が怒ってるわけ?」
「怒るに決まってんだろ。告白されておいて、今まで通りに接しようとする志穂が腹立つ」
「え、なんで私……きゃっ!?」
今度は正面から久我に抱きしめられる。
それも力強く、少し苦しいくらいに。
「やっぱり今日、俺の家に行くから」
「え、でも時間……」
「今日は志穂をめちゃくちゃにするって決めたんだよ」
「なっ……!?」
ご機嫌ナナメのくがの目は本気だった。
これは、本当に久我が満足するまで甘いことをされる気がする。
危機感を抱きつつも、久我の家に行く気である私はつまり、そういうことなのだ。
心のどこかでは期待している自分がいて。
「で、デートの予定もちゃんと立てるよ……?」
「俺が満足したらな」
「ひゃっ……!?
ちょ、ちょっと!ここ学校だから!」
久我は私を抱きしめるなり、耳にキスを落としてきて。
学校の教室で、いったいなにをしているんだ。



