クールな彼のベタ惚れ事情




「はっきり伝えさせて。
俺、日南さんが好きだよ」

「……っ」


突然の告白に頭が追いつかなくて。
鼓動が速まるのがわかる。

向井くんが、私を好き……?


そんなの、ぜったいにおかしい。
こんな私のどこがいいんだって。


「冗談じゃないよ。
日南さんを知っていくたび、好きになっていくんだ」

「どうして、私なんか……」


ありえない。
今起こっていることが到底理解できなくて。


「だから俺は、日南さんと付き合いたいと思ってる。
もし本当に久我となにもないなら……」

「なにしてんの?」


ひどく不機嫌な声が、教室の外から聞こえてきた。
パッと前方のドアに視線を向けると、そこには久我の姿があって。