「うそうそ、冗談」



ビックリした。


急に声のトーンが低くなったから、本気かと思ったよ。


「な、なーんだっ!ビックリしたじゃんか〜」


「ごめんって、困らせるつもりは無かった。小林、可愛いからちょっといじりたくなるんだよね」


「それも冗談でしょ?」


「ううん。小林は可愛いよ」


机と向き合っていた浦くんが私を見てそう言うもんだから、ちょっとドキッとした。


「あ、ありがとね」