空いているほうの片手をギュッと握って指を絡めてくる。 「うっ……」 手を握られただけなのに、また簡単に体温がグイーンッと急上昇。 おまけに、柊羽くんはわたしにちょっかいを出すのが愉しいのか、もう片方の手で髪に触れたり頬をふにふにしたり。 「俺たぶん叶音に触れられなかったら死ぬ運命なのかもしれない」 と、まあ……こんな感じで。 わたしの彼氏……柊羽くんは━━━━わたしにだけ、とびきり甘いのです。