「話したくねぇなら話さなくていい。ただ、またこんな風にお前が傷付く姿を見るのは。俺らにとっては嫌なんだ」


本気で心配してくれているのが分かる。



なんでこんなに私の事助けてくれるのかは分からない。

辞めろと言われるかもしれない。

引かれるかもしれない。

でも、今はもう"見知らぬ人"じゃない。
この鬼瑠の6人は信じられる。



「話は長くなるけど。5年前の11歳の時。まだ小学5年だった時から私は、元々は不良だったの」


事件が起こるまでは、喧嘩を楽しむ不良だったという事。

いつしか"血の悪魔"というのが、私の通り名になった事。

そして、お母さんが亡くなった日に無差別に沢山の不良を、自分の拳が壊れるぐらいまで殴り続けた事。


『血の悪魔は人殺しだ』と噂が広まった事。


その後に喧嘩を辞めて、復讐をすると決意した事。