愛する人の笑顔を守るために

一見して見れば。あんなクズ達と私の接点なんて、あるはずが無いから驚くよね。


「……」


キッチンの椅子に座っていた哲くんも。
無言だけど、ソファに座り直して目を細め、怒っているように見えた。



「由乃」


手当てしてくれている直くんの横に座る嶺亜くん。


「俺と初めて会った時も亮龍会が絡む事件について聞いてきたな」

「うん…」

「無理にとは言わねぇ。
話せるなら、その事件にお前がどう関わっているのかを聞いてもいいか?」


優しく聞いてくる嶺亜くん。


最初にも同じような事聞かれたね。

その時は、まだ"見知らぬ人"だったから。信じられずに話せなかったんだよね。


嶺亜くんに続いて、皆と目が合う。

手当てを終えた直くんも、救急箱を元あった場所に戻すことなく。私の事をじっと見ていた。