一応12時にアラームをセットして、スマホを鞄にしまう。
代わりに、メモとペンと新聞紙の切り抜きを取り出す。


「さ、始めますか!」


私がこうやって聞き込みをしている事はお父さんは知らない。
ましてや、復讐の事も。

もしかしたら、勘づいているのかもしれない。
親子揃って勘、鋭いから。

もし止められたとしてもやめることはないけど。


「知らないわねぇ」

「そうですか。ありがとうございました!」

「あの。すみません!」

「あ、はい」


私が声を掛けたのはすっごい美人のお姉さん。

皆私を美人美人言うけど、美人というものはこういう人を言うのよ!

なんて冗談半分でツッコミながらも、聞き込みをする。


「1つお伺いしたいのですが、この事件について何かご存知ありませんか?」