いきなり何を謝るのかと思えば。
私をお姫様抱っこして、ゴールへと走る嶺亜くん。


な、何この状況!?
恥ずかし過ぎて無理!!

しかも突然の事にさっき変な声出てしまった…。

だって相手が相手だもん!

顔を隠したくても嶺亜くんに掴まっているから顔を隠せない!


疲れている様子も無く、ゴールをした嶺亜くん。


「お題を確認するまでは彼女を抱えてて下さいね!じゃないと失格ですよ!」



「「は?」」



司会の意味分からない言動に、嶺亜くんと言葉が被る。

だったら早く確認してー!


「さ。まずは…飴を……確認しま……す」


わざとゆっくり喋るな!!!

飴を確認すべく、嶺亜くんは舌を使って器用に飴を出す。

それがまた色っぽく見えるのよね。

飴はちゃんとある。



なに。2人は飴取りの名人ですか?