またしても直くんと同様に、顔には粉が付いてないのに飴は入ってる感じ。


「粉入ってねぇだろ!」


疑う颯馬くん。
本当に顔は綺麗だけど、でも残念。

ちゃんと粉が入っていた証拠はある。

嶺亜くんの少し長い前髪には、白い粉がほんの少しだけど、付いていた。

そんな嶺亜くんは颯爽とお題の紙を見る。

少しだけ固まったような気がしたけど、すぐさま私達の方へと向かってきた。


なんで?なんで皆こっちに来るの?

そういうお題しかないの?

そんな事を思いながらも、嶺亜くんは真っ先に私の目の前に立つ。


え?私?


「早見悪い」

「え?きゃっ!」