考える暇もなく、勢いよく階段を駆け上がって来たのは、チャラそうな男。

赤髪の男と同じように両耳にはビアスが沢山付いてて、髪の色は金髪。

私の隣に座ったかと思えば、ナンパしてきた。


「姫、可愛いね。俺と遊びに行こうか?」


ひ、姫?


「姫じゃねぇし。遊びに行くんじゃねぇ京(きょう)」


嶺亜くんが呼ぶ名前は私の隣に座る人の名前か。

ドサッ。


「……誰。嶺亜の彼女?」

「だから彼女じゃねって…」


またなんか来た!?

黒髪で、片耳に1つだけピアスを付けているけどなんか大人しそうな男。

てか、本落ちてるけど…大丈夫?


「え!いつの間に姫なんか作ったの!?俺聞いてないんだけど!」

「だから姫じゃねっつってんだろうが!!」

「何怒ってんのさー!嶺亜、吐け!」

「はぁ?」


また来たかと思えば顔が可愛らしく、片方だけ編み込みをしている男。