私が答えを出した瞬間、握っていた手を自分の方へと引き寄せ、自然と私の身体は嶺亜くんの腕の中。
何回こうなる事を願ったのかな。
自分に素直になることで、今凄く心が満たされていた。
「ちょっと、イチャイチャするのはいいけど。いいの?見られてるわよ」
宮ちゃんの言葉でハッと我に返った私達。
宮ちゃんが指を指す方向。
そこにはカーテン越しに、上から哲くん。直くん。颯馬くん。京くん。翔馬くんがいた。
「お前ら気持ち悪い事してねぇで来てるならさっさと来いよ」
本当にいつの間に来てたの…。
一部始終を見ていたのか、なぜか翔馬くん以外の4人が嶺亜くんを睨んでいた。
(嶺亜……殺す)
(完全に独り占めにしやがった)
(嶺の馬鹿野郎)
(なんで嶺亜なんだよ!姫!)
(これは、ちーちゃんに教えねば)
カシャッ。