愛する人の笑顔を守るために


へー。そんなものがあるのね。

だから、鬼瑠の事も、嶺亜くんの事も知っていたのね。


「私は、死んでからもこのメモリーノートを使って由乃の事をずっと見ていたわ」



『由乃とお父さんの傍にいるから』


私が沢山見てきた夢の中で、お母さんに言われていた言葉を今思い出した。

本当に、私達の傍にいたんだね。


「由乃、よく聞いて」

「なに?」


お母さんはいつも人に対して話す時は、笑顔で話す。


「これから由乃は、人に守られて生きなさい」


守られるの?

前に言われたのは"守る"だったのに。


「由乃は十分、お母さんとお父さん、自分自身を守ってきたわ。
だから今度はあなたの愛する人に沢山守られなさい。

そして、自分に素直になること」