そういう事ね。

だからさっきの金髪の男は『鬼瑠の総長だ』なんて言っていたのか。

この人が、この暴走族の総長…。


「何人ぐらいいるの?」

「ざっと…100人ぐらい…だと思う。知らね。詳しい事は直に聞け」


なにその曖昧な回答は。

てか、直(なお)って誰?


「そんな事より、本題入るぞ」


あ、お母さんの事件について情報を聞くんだったね。

色々ありすぎて少し忘れてた。

鞄の中から、メモとペンを出して準備をする。

アイスコーヒーをまた1口飲んで、彼は話し始めた。


「事件についてどこまで知ってる?」