愛する人の笑顔を守るために



そして、俺が退院してから数週間。


久しぶりに由乃からの電話が来たと思えば、宮が通り魔に刺されたと言う。

宮も心配だが、俺は第1由乃の事が心配で堪らなかった。


「……由乃は?」

『え?』

「怪我…してねぇのか?」

『うん、私は大丈夫!』


良かった。

久しぶりに声を聞いて恋しいと思ってしまった。


「分かった。すぐ行く」



由乃に会いたい。

そう思いながら、バイクを全疾走で走らせる。



ーガラガラッ。


宮がいる病室に入ると、そこには宮のおばさんとおじさんがいた。

けど、由乃はいなかった。



「れ、嶺亜!?」


俺が来る事を予想していなかったのか、凄い目を丸くする宮。