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由乃と出会ったあの日。

俺は初めて一目惚れというものを経験した。


由乃は俺と違って、自分の心の声がそのまま顔に写し出されるから何をか考えてるのがよく分かる。


普段は明るい性格だが、瞬時に冷静に物事を考えていて、頑固で鈍感な一面もある。


俺は由乃の事を知っていくうちに、由乃にもっと惹かれていった。


鬼瑠の奴らが由乃に触れると嫉妬する。
他の男と楽しそうにしているとすげームカつく。


だから俺は、姉貴を空港で見送った後。
告ろうと思った。

けど、途中で由乃に熱があることを気付かれ、俺の事を凄く心配していた。


「寒気はある?」

「頭、痛くない?」

「何か飲む?」


なんだこのクソ可愛い生き者は。


由乃…。