後ろに倒れそうになるところを嶺亜くんが支える。


「あれ?なんだ。まさか自分から庇いにくるとは。
ボスの殺せと言う命令に従ってくれてありがとね?お嬢ちゃん」


「てめぇ……」

「殺す」


満面の笑みで喜ぶ金髪の男。

この光景を見ていた直くんと哲くんが怒って、金髪の男を殺す勢いで殴っていく。


流石にやばいと思ったのか、颯馬くんと翔馬くんが止めに入る。


「おい直!やめろ!」

「哲も!死んだら意味無いだろ!」


ナイフが抜かれた傷口からは大量の血が溢れる。


「なんで俺を庇ったんだよ!」


傷口を抑える私の手は真っ赤に染まる。

その上から嶺亜くんの手が覆い被さった。