7人で200人近くの男達を倒して、後もう少しという時。
「嶺亜!!」
ざわめく工場内に1番響き渡る声。
嶺亜くんの名前を呼ぶ直くん。
何かに気付いて嶺亜くんが察知するが、嶺亜くんに次々と襲いかかる男達が邪魔をする。
直くんの言葉に反応をした私は、嶺亜くんの方を見る。
すると。
「この際だ。お嬢ちゃんを殺す前にお前も殺してやるよ」
今まで黙ってこの戦場を見ていた金髪の男。
手には銀色の鉄がギランッと光る。
私は1人の男を蹴り飛ばし、阻止するためにすぐさま嶺亜くんの所へと向かう。
けど……すでに遅かった。
「っ!……はぁっ…はぁ…」
「由乃!!」
私の胸骨の部分にナイフが刺さる。

