こういう瞬間は、地味に好きだったりもする。
カッ。
背後から鉄パイプが地面と掠れた音が聞こえ、瞬時に回し蹴りをした。
喧嘩をする事自体も楽しいけど、こうやって鬼瑠の皆と一緒に戦うのも悪くない。
いつも私1人だったから、誰かと一緒に戦うというものを知らなかった。
不良になったから、強さを知った。
復讐を誓ったから、鬼瑠に会えた。
恋というものを知っていたから、嶺亜くんを好きになれた。
私のかけがえのないものは、今。
ここにある。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…