ボソッと私の言葉に、金髪の男が合図を出す。



「やれ!」



暑苦しい雄叫びと共に、360℃一斉にかかってくる男達。

私はやっと始まったかと思い、口角が上がった。


「おりゃ!!」


早速。ナイフを持った男が私の顔ギリギリに出すも、後ろに避ける。

避けた後ろには鉄パイプで頭を殴ろうとしてくる男。


左手で鉄パイプを受け止め、ナイフを持った男のみぞおちを蹴る。

蹴った足で後ろを向きながら男の脇腹を素早く1発で決める。


200人も相手してんだ。
休んでる暇なんて無い。

1人倒せば隙を狙って1人が襲いかかる。

その振り返し。



でも、凄く楽しい!



人を殴る事なんて人生でそうそう出来ないもの。