気付くかどうか分からないけど、敢えてね。



"お父さんとお母さん、皆の事は。

私が守るから"




19時50分。

ギリギリ間に合った。


閉じられたシャッターの前で、フードを目元まで深く被る。


シャーッ!


シャッターを開けると、辺りは真っ暗。

電気をわざと消してんのか。
ダルい事をするわ。


中に入ると、突然背後から静かに襲ってきた男が1人。

悠々と交わし、男が背中を見せた瞬間に背骨を思いっきりよく蹴る。

当然男は、勢いよく前へ吹っ飛んだ。


すると、奥からパチパチと拍手をする音が聞こえる。


「流石!3年の月日が経っても強さは変わらないみたいで安心したよ!
お嬢ちゃん…いや、

"人殺しの悪魔さん"」