「通り魔にあったって聞いたけど、大丈夫か?」
「あ、うん………え?」
通り……魔?
え、なにそれ。
「それ、誰から聞いた話?」
「?…由乃だけど」
はぁぁぁ…。
私が言うのもなんだけど、あの子馬鹿だわ。
私が亮龍会と手を組んでたって嶺亜に言わなかったのね。
「お母さんお父さん。私喉乾いちゃった。適当でいいから飲み物買ってきてくれない?それと、プリンも」
「分かった。ちょっと待っててね。嶺亜くん、ゆっくりして行ってね」
「ありがとうございます」
お母さん達が病室を出ると、私は本当の事を嶺亜に言った。

