「…何してんだよ!!」
私の怒鳴り声が工場内に響いた。
「その女は、お嬢ちゃんを俺達の"餌"にするために利用させてもらったが、もう利用する必要がねぇからな。
ボスから言われてんだよ〜!その女を始末しろってな」
はっ…聞いて呆れるわ…。
宮ちゃんも宮ちゃんで馬鹿よ。
私の事嫌いならもっと別の方法にすれば良かったのに、なんでコイツらと関わってしまったのよ。
金髪の男が私の肩に手を置いて、耳打ちをする。
「今日の夜8時、またここに来い。来なかったら…
お嬢ちゃんの大切な人全て、殺してやるよ」
冗談じゃない。
でもコイツらは絶対そうするだろう。
男達はそれだけを言って、工場を出た。
好きにさせてたまるか。

