愛する人の笑顔を守るために


「宮ちゃん…」


怜奈さんがアメリカへ帰る前。

宮ちゃんは海外の高校にいて、夏休みは2ヶ月ぐらいあるから、まだ日本にはいるはずって聞いた事があった。


「由乃ちゃん、ちょっとついて来て欲しい所があるの」


一切笑う事のない宮ちゃん。

私に対して、敵意を向ける目。


「分かった」


学校の事は、後で連絡すればいいし。

千奈には……なんて答えよ。
変な所で勘が働くのよねあの子。



そんな事を考えながら、宮ちゃんの後ろを歩いていると。

着いた先は、学校から程遠い場所にある工場。

中には沢山の機材が置かれているけど、ホコリが被っているから多分もう使われていないんだと思う。

宮ちゃんはなんでここに私を連れてきたんだろう。

疑問に思っていると、男の声がした。