愛する人の笑顔を守るために

あの時はまだマンションに住んでたけど、オーナーの人が病気で亡くなって。
マンションを取り壊さなければいけなかったのよね。


私はまだ幼稚園児だったから、あまり記憶には覚えてないけど。


他に探したけど、いい所が見つからず。

戻ってくると同時に、2階建ての一軒家を建てたってお母さんから聞かされた事があった。


「それが仇となって。ここに戻ってきたせいであの事件が起きてしまったんだ…」


お父さんは怒りで震え、自分の無責任な行動でお母さんを失ってしまったんだって、後悔していた。


「だから俺は、由乃に憎まれても仕方がない。でもこれだけは伝えたかった。


ごめんな。由乃」



涙を流したお父さんの姿は初めてだった。

私の前で1度も涙を見せなかったはずのお父さんが泣いていた。