嶺亜くんにも言ったことがあるのを、ふと記憶に蘇る。
「由乃も景子に似て頑固者だからな。
別にやめろとは言うつもりは無い。でも、心配なんだよ。
犯人はどんなに復讐したって敵う相手ではない」
お母さんを亡くして悲しい思いをしたのに、私までいなくなるのは嫌だからこう言ってるのよね。
分かってる。
復讐したからと言って、お母さんが戻ってくる訳では無い。そんなの端から知ってる。
でも、このままでいるのは私の気が済まない。
どんなに手強い相手でも私は挑み続ける。
だって、昔の私がそうだったから。
「亮龍会」
私がその名前を口にした時、お父さんはフッと微笑む。
「やっぱり知ってたか」
勘が少し鋭いのは、お父さん譲りなのかな。

