愛する人の笑顔を守るために



「食べながらでいいから、話を聞いてくれるか?」

「話って?」


「景子の事だ」


お母さん…?


「景子が殺されたあの事件の事を、由乃に教えようと思ってな」


卵焼きを1つつまもうとした箸が止まった。

一体何を言ってるのかが分からなかった。


まさか、全部知ってるの?


「またどうして?」


お母さんがなぜ殺されたのかを知りたい私にとっては、聞く分には構わないけど。

それを話して辛いのはお父さんだよ?

それでも話してくれるの?


「景子は多分、この事を話して欲しいとは思わないだろうな。
でも由乃ももう16だ。


由乃。犯人に復讐をするんだろ?」



やっぱり…気付いていたのね。


「そうよ。いくらお父さんにやめろと言われても、辞めるつもりはない」