「「「きゃーーー!!!」」」
私の頭をポンッと軽く叩いた人物に、女の子達の黄色い歓声が学校中に響く。
「え?颯馬くん!?」
「ゆーちゃんおはよ!」
「翔馬くん!?」
きっと、千奈と一緒に登校してきたのかな。
てか、双子は別クラスでしょうが。
「なんで2人が…ここに?」
「なんでって、暇だからに決まってんだろ!」
聞いたのが間違いだったわ…。
今日は始業式で学校が午前中だけだから、暇つぶしに来たのかもしれない。
2人が来てるって事は…。
「…嶺亜くん達は?」
「ああ、アイツらはサボり。明日は来るみたいだけど」
そうなんだ…。
宮ちゃんには『会わないで欲しい』と言われたけど、私は嶺亜くんに確かめたい事がある。