「由乃ちゃーん!久しぶりー!」

「久しぶり!」


昇降口で会ったクラスメイトの女の子2人と一緒に、教室へ向かう。


「あれ、由乃ちゃん痩せた!?」

「え?どこも変わってないと思うけど…」

「変わってないのはこの美人なお顔ぐらいよ!」

「それもそうね!」


相変わらず何言ってるんだか。

今日からは2学期が始まり、また変わらない日々がやってくる。


「由乃ちゃーーーん!!!」

「うわっ!」


思いっきり私の背後から抱き着いてきたから、危うく転びそうになった。


「千奈…ちょっと、痛い…」


腕に力入れすぎてお腹苦しいわ!


「会いたかったよおおおー!」

「全く久しぶりにあった気がしないんだけど」


夏休み中。毎日のように千奈が電話をしてくるから、なんだか昨日会ったみたいに感じる。


「よ!」