えっと…現実…だよね?

夢とかじゃ…ないよね?


嶺亜くんの告白を受けて頭が真っ白になる。



バタッ。

でも今は、それどころでは無い。


「嶺亜くん!?嶺亜くん!大丈夫?嶺亜くん!」


立つことも出来ず、倒れる嶺亜くん。

熱が上がってる。


急いでタクシーを呼びたいけど、1台も通りかからないし、電話でも空車が無ないと言われる。

歩いて行くわけにも行かないし。


「嶺亜!?」


どうしようか困っている時。

嶺亜くんの名前を呼ぶ声。


「宮ちゃん…」

「由乃ちゃん。嶺亜に何かしたの!?」


え?


「いや、そういう事じゃなくて!嶺亜くんは熱が…!「だからって、分かっててバイクに乗らせたの?」


違う。

宮ちゃんは誤解している。


宮ちゃんは、知り合いの車に嶺亜くんと一緒に乗り込む。