「あいつらなら大丈夫だろ。気にすんな」
気にすんな言われても無理なんですけど!
「乗れるか?」
どんどんと嶺亜くんのペースに流されていく。
まぁ、手加減………してる様子無かったけど。
本当に大丈夫よね?
不安に思いながらも、嶺亜くんの手を借りて後部座席に乗る。
あの暴走の時以来、嶺亜くんの後ろには乗っていなかったから。
なんだか少し緊張した。
ーーブオオオオオオン。
嶺亜くんにしがみつき、ふと気付く。
あれ?
ちょっと、熱い?
そういえばさっきも手を掴まれた時、いつもより体温が熱く感じた。
まさか…。

