「由乃ぢぁぁぁぁん!!」
「怜奈さん!アイライナーとマスカラが落ちてきて、顔怖いですよ!!」
私は今、空港で怜奈さんのお見送りに来ていた。
もちろん。嶺亜くんも鬼瑠の皆もいる。
宮ちゃんも行きたがってたらしいけど、嶺亜くんが引き止めたらしい。
内心ホッとしちゃってる自分がいる。
人を好きになると、こうも醜い感情になるのはなんでだろう。
前はこうもならなかったのに…。
「皆!よーく聞くんだよ!嶺亜は特に!」
「うるせ…」
「可愛い可愛い由乃ちゃんのこと!ちゃんと守らないと、私があんたらを殺すからね!!」
「怜奈さん!そこまで言わなくても…」