「は?なんで姉貴と由乃がいんだよ」

「へへん!今、由乃ちゃんとデートしてるの!」


私の腕に自分の腕を絡ませてドヤ顔になる怜奈さん。

デートって…ただご飯食べてただけなんですけどね。


「アホらし」

「あれ〜?もしかして嫉妬した?」

「するわけねぇだろ」


嶺亜くんの反応を見てからかう怜奈さん。
美男美女の絡みを見ていると、私の肩にツンツンっとしてきたのは宮ちゃんだった。


「昨日の花火大会にいたよね?」


気付いていないのかなと思ってたけど、気付いてたんだ。


「う、うん…」

「やっぱり!挨拶が遅れてごめんね!私、佐々野 宮って言うから宮って呼んで!」


なんだか、気さくな女の子って感じ?