「んー。もうちょっと食べておけば良かったかな?」


いやいやいやいや!!
もう怜奈さんのお腹、妊娠5ヶ月か6ヶ月ぐらいのお腹してますよ!?

まるで掃除機みたいだわ。


「さて!由乃ちゃんはどこか行きたい所ある?」


お店を出て、再び怜奈さんの車に乗り込もうと助っ席のドアを開ける時。
聞こえないはずの声が私の耳にハッキリと聞こえてきた。




「宮、もう帰るぞ」

「えー!まだ時間あるんだからいいじゃん!」


どうして…今なの…?


「あれ?嶺亜と宮ちゃんじゃない」

「怜奈さん知ってるんですか?」

「うん。宮ちゃんは…「あ!怜姉さーん!」


私達の事に気付いたのか、怜奈さんの名前を呼び、近付いてくる宮ちゃん。

そして、宮ちゃんの後ろでゆっくりと歩いてくる嶺亜くん。