「よし!到着!」


怜奈さんが車を停めた所は、海沿いに建てられたオシャレなカフェレストランにある駐車場。

まさかこんな所にオシャレなお店があったなんて知らなかった。

海も綺麗だなぁ。


眩しい太陽の光でダイヤモンドのように輝き、風と共に漂う潮の匂い。


『お前が落ち込んでいたら。俺が何度でも、ここに連れて来てやる』


嶺亜くんに会いたいな…。

違う海だけど、初めて嶺亜くんの前で泣いたあの日。

今でも覚えてる。
温かい温もりを…。



「いらっしゃいませ!2名様ですね!お好きな席へどうぞ〜!」


定員さんが明るく出迎えてくれる。

私と怜奈さんは、海が見える窓際の4人席の所へと座る。

満席になりそうなぐらいにお客さんも多く居る。