「ね!正直言って、嶺亜の事どう思ってるの?」
「え!?ど、どうって…」
「嶺亜の事好きなの?」
ド直球に聞いてくる怜奈さん。
顔が凄く楽しそうですね…。
「べ、別に!そそ、そんな、何も思ってるとかはありませんよ!」
「ふーん。何も?」
パッチリと大きな目を細める怜奈さん。
これは絶対信じてないやつだ。
「はい!もし嶺亜くんの事が好きだとしても、私じゃ多分釣り合わ無いですから…」
そう。なんの魅力もない私には、あんなカッコイイ嶺亜くんとは付き合えるはずないもの。
自分でこう言っててなんだけど、自分で胸をキツくさせてしまった…。
「……鈍感なのね。バカな弟と一緒だわ」
ボソッと怜奈さんが言った言葉を私は聞き取る事が出来なかった。

