ープルルルルルッ。プルルルルルッ。


「…ん…」


ープルルルルルッ。プルルルルルッ。


昨日嶺亜くんと電話をした後、中々寝付けず、ようやく眠れたのは。朝の8時過ぎだった。

流石に朝になれば、今となっては睡魔が襲って寝ていた所に電話が鳴った。


「はい………もしもし」


目を瞑ったままスマホを耳に当てる。


『由乃ちゃーんお久しぶり!倉崎 怜奈です!覚えてる?』

「っ!!……怜奈さん!?」


着信の相手はまさかの、怜奈さんだった。

あの時、お母さんの事件で目撃者だった怜奈さん。
しかも嶺亜くんのお姉さんでもある人。

思いがけない人物に目が覚めた。


『ね!急で悪いんだけど。今日予定何かあったりする?』

「いえ、特には無いですけど…」

『本当!?なら、この前言ってた約束。ご飯一緒に食べちゃお!』


……あれ?