愛する人の笑顔を守るために


【side 嶺亜】


「そういえばお前さっき食べたソフトクリームが顔に付いてんぞ」

「え!嘘!」

「うん、嘘!」

「ちょっと!」

「はははっ!」


隣にいる宮の話じゃなく、颯馬と楽しく話す由乃の事が気になってばっか。

何じゃれてんだか。


出店回っている間も、周りの男は由乃に視線釘漬けだったのを本人は多分知らねぇな。

由乃はあー見えて鈍感な部分がある。

さっきなんて由乃が転びそうなのを助けたのが哲っていうのにもムカつくし。
由乃の今笑っているあの笑顔が、今俺に向けられていないのがムカつく。


つか、昨日からムカついてんだよ。

鬼瑠の"家"に来たと思えば。
直と楽しく紅茶作るし、颯馬と楽しくゲームもするし、なんでか俺の隣に座っても距離あるし。