ペチョッ。


「そ、颯馬くん!?」


いきなり3人の顔に綿菓子を押し付けた颯馬くん。


「ブフッ!颯馬!何しやがる!」

「顔ベッタベタなんだけど!」

「……」

「もっと口の中に詰め込みたいのかと思ったー」


颯馬くんも棒読み感半端じゃないんですけど…。




楽しく一通り屋台を見回った後、千奈達と合流して花火を見る。


「嶺亜と直、それに哲はなんか…甘い匂いしない?」

「うるせ」

「本当最悪」


4人の密かな勝負事に、私は全く気付いていなかった。