1本サービスで100円!?
なんという価格破壊。


えっと、お財布…。


「毎度あり!」


え。

私まだ払ってませんけど?
ぱっと後ろを振り向くと、ズボンのポケットに財布をしまう直くん。


「直くんが払ってくれたの!?」

「奢りね!」

「え、じゃあ100円…」

「いいから!」


納得出来ずに返そうとしたら、口にりんご飴を咥えさせられた。


「!!」

「どう?美味しい?」


カリッ。

コーティングされた飴の音。
さらに、中にあるりんごがシャリッと言う。

これがまた甘くて美味しい!


「凄く美味しい!直くんも食べる?」

「お!じゃあいっただきっ…!」


私が食べていたりんご飴を食べようとしたら。嶺亜くんが1本サービスしてくれたりんご飴の方を、直くんの口に咥えさせる。