愛する人の笑顔を守るために


「でも、嶺ちゃんはいいと思う!それに2人は口だけじゃない。ほんとーに!お似合いのカップルになるよ!」


千奈…。


「応援してる!私もサポート出来る時はしてみるね!」


本当、さっき疑ってしまったのが馬鹿みたい。

最高の友達だよ。


「ありがとう」



千奈と浴衣を選び、さ!いざ花火大会へ!
となるはずが…。


次はいつ着るのか分からないからレンタルにしたのに。

お父さんがさりげなく部屋に飾っていたから買ったというのを悟ってしまった。

色や柄は千奈から聞いたらしい。


はぁ…。何やってるのよ。

着付けは何とか、自分で綺麗に仕上がる事が出来た。



カラッコロッカラッコロッ。


可愛らしい音が鳴る下駄。
下駄なんて初めて履いたから、痛くならないか少し不安だけど。そんなに歩かなければ大丈夫かな。


「あ!由乃ちゃーん!」