あー!もうこうなったら行っちゃえ!


「分かった!行く!」

『はーい!待ってるね!』


………ゆっくり行こ。




ーー電話が切れた後の鬼瑠ーー


由乃は知らないであろう。
千奈がスピーカーにして話していた事に。


「なんで…嶺亜がいるのか確認したの?由乃ちゃん」


直だけでなく、皆が不思議に思っていた。


「なんかさっきの電話、様子変だったよな?」

「姫具合でも悪いのか!?」

「だったらここに来ねぇよ!」


颯馬と京。


「もしかして嶺ちゃん。由乃ちゃんに嫌われた?」


ガーーン。


「あれ、嶺ちゃん?」

「嶺亜?」

「嶺どうした?」


千奈の言葉に頭をガクンっと下がる嶺亜だった。



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