だって、いるんだよね?


「嶺亜くんも…いるの?」

「うん?いるよ!あ、変わる?」

「いやや!いい!大丈夫!」


今日だけはちょっとやめとこうかな…。
絶対不自然な態度取っちゃうし。


「何か、話があったの?」

『うん!電話でも話せる事なんだけどね?由乃ちゃんに会いたいからどうかなーって思ってたんだ!』


…ゔぅ…なんて可愛い事を言ってくるのよ。

矢の先が、深く心に刺さってしまった。


まだ朝の10時か。
どうせ暇だし、やっぱり行こうかな?
でも…。

あぁ〜!優柔不断じゃないのに、なんでこうも迷う?


『由乃ちゃん?』


どうすればいい、どうすればいいの??
こんなの初めてだからもう分からない!