右に曲がったり左に曲がったり、次々と同じ車線を走る車を追い越していく。

そして数分後。


「おかえり!」


スピードを落とし。さっきの定位置に戻り、先頭を走る嶺亜くん。

はぁ…怖かった。


「大丈夫か?」

「う、うん。なんとか…」


違う意味で心臓バックバク。

次は直くんが猛スピードで1周してきた。


「じゃ!俺行ってくる〜!」


呑気に言いながらも、すぐにスピードを出して、後ろ姿が消えた京くん。
そして哲くん、颯馬くん、翔馬くんと順番にありえないぐらいのスピードで走っていった。

これで終わりかと思ったら。
嶺亜くんが人差し指と中指を立て、上に上げて前後に2回振る。

そしたら一斉に幹部だけでなく、仲間の人達までもが猛スピードになる。