電話だ。

誰っ……!!


「あ、もしもし!!」


電話の相手は嶺亜くん。


鬼瑠の皆に私の過去や復讐の事を話したあの日。

海から帰るついでに、嶺亜くんが私の家に送ってくれた。

その時に連絡先を交換した。


『いつでも連絡して来い』


あの言葉が頭によぎる。

他にも、哲くんや京くんとも連絡先を嶺亜くんから教えてもらった。

嶺亜くんとこうして電話が出来て、本当に嬉しいんだよね。

あ、これ内緒ね。



『今時間空いてるか?』


電話越しだと、嶺亜くんの声がワントーン下がって聞こえる。


「空いてるよ!」

『なら、今から"家"に来れないか?』

「うん!分かった!」


プツッ、ツー、ツー。


今すぐ準備しないと!!


アイスは……時間ある時にまた食べる!