「由乃、よく頑張ったな」


…っ…京くんっ…。


「やめろなんて言わない。早見の気が済むまでやればいいよ」


哲くん……っ…。





「由乃。これからは、俺ら"鬼瑠"がお前の事守ってやるから」


嶺亜…っ……くん…。

今にでも溢れだしそうな涙。

まだ出会って半年も経ってないと言うのに。
皆は、私の事を受け止めてくれた。


「皆……っ…ありがとう!」


声が震えながらも、皆にお礼を言う。


「つか!由乃があの"悪魔"だったとはな!!」

「"血の悪魔"なんて、不良の中では結構有名だったもん!」

「悪魔がこんな美人だと知らなかったなぁー!」

「流石俺の姫!サインくれ!」

「誰がてめぇの姫だ!」

「まともな人間になったと思ったら、すぐにチャラ男に戻った」