「優くん……?」


 ……‼


 加恋ちゃん……。


「どうしたの? なんか元気がないみたい」


「そ……そんなことないよ。元気いっぱいだよ」


「本当? それならよかった」


「ありがとう、加恋ちゃん」


 加恋ちゃんは本当にやさしいな……。


 そうだよ、せっかく加恋ちゃんと一緒にいるときに考え込むのはやめよう。



 今日、僕と加恋ちゃんは初詣に来ている。


 そして加恋ちゃんの隣にいる僕は、加恋ちゃんにメロメロ。

 なぜなら加恋ちゃんは着物姿でものすごくかわいいから。


「優くんは何をお願いするか決めた?」


「うん。何をお願いするかは最初から決めてるから」


 僕が願うことは、ただ一つ。


「加恋ちゃんは何をお願いするか決めた?」